中国の病院事情
(1998年5月、ウエブマスター記。写真もウエブマスター撮影)
1998年の5月に中国の遼寧省瀋陽市にある、遼寧中医学院付属病院という病院を訪問してきたので、その時見た様子をお話させていただきます。ちなみに遼寧中医学院付属病院は、ベッド数は約1000、1日の外来患者数は3000人以上という大病院です。
☆中国では、元気がないと病気になれないのだ?
下の写真は支払いを待つ風景ですが、混雑ぐあいが想像できると思います。ただでさえ混雑するのに、順番を待つとか並ぶとかいう習慣があまりないお国柄ですから、たとえ病院といえどもラッシュに耐える元気がないと病気にもなれないのです。ここで処方箋を見せ、会計を済ませないと薬がもらえないのです。

☆医師はご指名制?

日本と中国の病院の大きな違いは、患者が医師を選べることでしょう。上の写真のようなパネルを見て、それから病院と相談して担当医師を決めます。日本にもあるシステムですが、病院とは違う業界ですね。パネルには、医師の専門、それから診察できる日時などが書かれています。まあよく言えば現実重視、悪く言うといかにも中国人らしい即物的な発想です。
☆中国での病院のかかり方
(こんな事態が起きないよう、お祈りいたします)
・まず受け付けに行く
受け付けには、ベテランの看護婦がいます。ここで症状などを話して、どの科に行くか相談します。
・カルテは自分で所有する
カルテは医師が渡してくれます。ですから、病院を変えても前のカルテが使えるのです。カルテもそうですが、レントゲン写真やスキャンの写真までくれます。というか、中国人はそういう写真を欲しがるのだそうです。
スキャンの写真が欲しくて、何でもないのに医師に頼みこむ人もいます。何でもないのに写真を撮るのはかえって身体に害があると説明しても、「大丈夫、私は元気だから」といってむりやり頼む人もいたそうです。
・薬は医師と相談
医師と相談するのは、あたりまえですが、予算的な面まで相談するのが、日本とは違う点。つまり、予算があまりなければ、その範囲内で効果のある薬を、予算が潤沢ならば高価な薬を使います。フレキシブルといえばフレキシブルなんです。
・入院患者はレストランで食事
糖尿病など食事制限のある患者は、もちろんこの限りではありません。食事制限がなく、歩いて病院内のレストランまで行ける患者は、レストランで食事をします。外出も自由だそうですが、検診の時間にいない場合は、そのまま強制退院させられるそうです。
・男性科とは?
産婦人科はあたりまえですが、この病院には男性科があります。中国医学の治療もできる総合病院に、1990年代から設置され始めているのだそうです。男性不妊や性機能障害を専門にする科です。中国医学のベテラン医師が担当し、治療には心理面と漢方薬および薬膳の指導をしています。こんな科があるのは、さすがに中国だけなのではないでしょうか。
TOPページ 漢方薬解説
免責事項・プライバシーポリシー
|