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一日一善、身体に薬膳

Vol.1 創刊準備号('98/07/13)
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【本日の菜譜】
◆創刊準備号…薬膳て、いったい何?

薬膳は、中国において80年代頃から使われ始めた新しい言葉です。しかし言葉自体は新しくても、その概念は数千年来の中国医学の実践と経験が現代に開花したものです。数千年来、中国医学において食療・食補・食養と称せられたものが薬膳のもともとの源泉です。

 今から約3000年も前の周代の話しになりますが、その当時、医師には4つのランクがありました。その4つとは食医、疾医(内科医)、傷医(外科医)・獣医です。そのなかで一番上のランクにあったのは、栄養や健康管理面など飲食に関することに従事した食医でした。彼らは歴代皇帝の御典医として、皇帝を始め姫妃や宦官の健康管理に務めました。その結果として、食餌療法に関する豊富な経験が蓄積されたのです。

どんなによい薬でも、食餌療法にまさるものはありません。食餌療法があってこそ薬の治療法が生きてくるという、中国医学理論の精髄ともいえる考えがここに結実されたのでした。そして栄養を効果的に吸収させる方法として、長い歴史の臨床を経て完成されたものが薬膳です。

いわゆる薬膳の基本は、薬ではなく膳(食事)にあります。ここにもグルメ大国、中国の本領があるかもしれません。つまりそれぞれの体質、好みに合わせた食事を、漢方薬(これも自然の産物)の力を借りて、効果的に身体に吸収させてあげるように作る料理
が薬膳なのです。

さて日本は水産資源に恵まれ、南北に細長い国土環境により寒帯から亜熱帯にまで及ぶいろいろな植物資源にも恵まれています。また経済的発展から、各国の食材もうらやましいほどに豊富です。しかしその一方で、偏食や食材相互の関係を無視した非合理的な食事法などが目につきます。たとえば肥満症や便秘症などは、食生活から生じた結果ともいえましょう。また長期にわたる肥満は、糖尿病、高コレステロール、高血圧、動脈硬化といった成人病の原因にもつながります。

食材のもつ栄養、食材と食材同士の相性、漢方薬に対する知識を含めた薬膳は、ダイエットはもとより、体質改善、成人病などの予防にも大いに役立つはずです。

具体的な薬膳メニュー、病例ごとの薬膳メニューの話しに移る前に、何回か薬膳と中国医学の基礎的な話しをさせていただきます。少し退屈かもしれませんが、薬膳を理解し、自分の料理に応用するためには欠かせない知識なのです。少しガマンしてくださいね。では次号からは、本格的にスタートします。再見!

*まぐまぐを通じて発行していたメールマガジンです。元中医大学教授の原稿に、ウエブマスターの私が、加筆・翻訳・日本人向けに編集・アレンジいたしています。

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