********************************************
一日一善、身体に薬膳

Vol.11 第10号('98/10/01)
********************************************

サイトマップ





【本日の菜譜】
栄養補助食品と薬膳

一般に5大栄養素と呼ばれるものは、タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルです。例えば生物細胞の原形質を構成する主要物質は蛋白質ですが、人体には、約3万種類ものタンパク質があるそうです。ただしその内容についてよくわかっているのは、タンパク質全体の約2%。生化学は長足の進歩を遂げていますが、わからないことの方が多いというのが実状です。つまり現状では3万種類もあるタンパク質のほとんどは、食事を摂ることでしか作れません。

☆ビタミン
現在一般的に知られているビタミンは13種類ですが、ビタミンにも多くの種類があります。偏食の多い人、インスタント食品だけの人、腸の病気で栄養が吸収できない人、妊娠中や授乳中の女性などはビタミン不足が考えられますが、普通にバランスのとれた食事をしていれば、たいていの人はビタミン不足にはなりません。

ビタミンには、水溶性と脂溶性の2種類があります。ビタミンB(8種類ある)とCは水溶性です。水溶性は体内に貯め込むことはできません。できれば毎日摂取する必要があります。ビタミンA、D、E、Kは脂溶性です。脂溶性ビタミンは脂肪をふくむ食品とともに体内に摂取され、体脂肪などに貯えることができますので、毎日とる必要はありません。

ビタミン剤などで余分にビタミンを摂取すると、水溶性のものはゴミとして体外に排出されます。脂溶性のものはいったん皮下脂肪に蓄えられ、必要な時に使われます。ただし必要以上の摂取は、内臓、とくに腎臓と肝臓に余分な負担をかけます。また大多数のビタミン剤は、長期保存できるように化学的に合成されたものですので、本来の活性は失われています。この人工的に作られたビタミンを吸収するために、臓器には余計な負担がかかります。

●サプリメントは適度に
サプリメントを補給さえすれば、健康にいい、さらには病気も治ると信じている人がいるかもしれませんが、必要量以上の摂取はかえって害になります。なにごとも採り過ぎはよくありません。とくにビタミンAとDの長期にわたる大量摂取は、ビタミン中毒の原因となります。ビタミンAもDも脂溶性のビタミンですから、大量に摂取した場合は肝臓に貯蔵され、体外に排出されません。そのまま長期的に大量摂取を続けると、肝臓の貯蔵能力の限界に達し、血液中に放出されます。その結果、例えば赤血球が傷ついたり、発疹や頭痛や吐き気や黄疸などの症状が出ます。水溶性のビタミンは摂り過ぎても問題ないといわれてきていますが、最近ではビタミンCの大量摂取は腎結石の原因になるともいわれています。

栄養は、自然の食物から摂取するのが、一番合理的かつ効率的かつ安全な方法なのです。もちろん何らかの理由によって不足がちになる栄養素をサプリメントで採ることは、現代の知恵だと思っています。これで、薬膳の意味と概論はひとまず終わりにいたします。これまでにご質問などございましたら、お気軽にお尋ねください。次回からは具体的な薬膳メニューについてのお話をいたします。再見!

*まぐまぐを通じて発行していたメールマガジンです。元中医大学教授の原稿に、ウエブマスターの私が、加筆・翻訳・日本人向けに編集・アレンジいたしています。

バックナンバーのインデックスへ 次の号を読む

前の号を読む 薬膳メニュー ホームへ 

免責事項・プライバシーポリシー