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一日一善、身体に薬膳

Vol.4 第3号('98/07/30)
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【本日の菜譜】
◆薬膳で「未病」を治す

・一流の医者は未病を治す
中国医学の最大の特長を問われれば、それは予防医学ということになります。前号でも紹介した「黄帝内経」という古典がありますが、そこには病気を治すのが上手な医者ではなく、未病を治すのが上手な医者だと、書かれています。

「未病」とは、病気が症状として現れていない段階のことです。発病してから治療するのは、喉が渇いてから井戸を掘り始めるようなもの、戦いが始まってから兵を鍛えるようなものです。だからこそ病気を未然に防ぎ「未病」の段階で治療してしまう医者こそが一流と、この書では述べているのです。

・自分でも「未病」のうちに治す努力を
眼を現代に転じてみましょう。高血圧、糖尿病、狭心症、脳梗塞、脳溢血、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、そして皮膚アレルギーや花粉症、肝臓、腎臓病など、これらの病気は医療機器の進歩で適格な診断がなされています。しかしその診断の正確さに比して、どれだけの病気が薬物治療で完治しているでしょうか。その数はとても少ないといわざるを得ません。

たしかに薬の服用により、症状や痛みは軽減されます。しかし完治の希望もないままに長期にわたって薬を服用することは、病気と薬物による副作用という二重の苦しみを受け続けるということではないでしょうか。治療のための医師の苦労と努力は、並み大抵のものではありません。もちろん患者本人はもっと辛いでしょう。また、通院あるいは入院に要する時間と費用もばかになりません。こうした時間と労力の半分でも、医師と私たちが「未病」を治すということに精力を注いでみてはどうでしょうか。

日常の食事に注意を払うことで免疫力、抵抗力を高める薬膳を会得することは、「未病」を治すための最も有効な方法です。健康な人や忙しい人にとって、それは面倒なことと感じるかもしれません。しかし、病気にかかってからその重要性を痛感するのでは、少し遅すぎはしないでしょうか。

・できることから始めよう
薬膳が少し面倒だと思われるのなら、まず1日3食決まった時間に決まった量を食べることから始めてみましょう。次に栄養のバランスに配慮して多くの種類を食べるようにし、旬の食材、自然の食材を豊富に取り入れることを心がけてみましょう。それだけでも、病気に対する抵抗力、免疫力は上がると思います。

とくに自然の産物は、まさに不思議としか言いようのない予防効果を発揮します。
たとえば、昆布や海藻のヨード分が甲状腺の病気予防に、生のニンニクの殺菌性が、呼吸器や腸の真菌感染症に対して予防・治療効果があることは、よく知られていることです。

日本にあまりなじみのない例としては、サンザシの実が挙げられます。中国のみならず欧米各国でも、サンザシの実はコレステロール値を下げ、動脈硬化の予防、血圧の降下にたいへん効果がある果物として知られています。中国では、各種のサンザシの実の薬膳製品や保健飲料に人気があります。どなたか輸入する方がいたら、日本でもブームになるかもしれませんね

*まぐまぐを通じて発行していたメールマガジンです。元中医大学教授の原稿に、ウエブマスターの私が、加筆・翻訳・日本人向けに編集・アレンジいたしています。

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